火災保険でリフォームする際の注意点
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火災保険でリフォームする際の注意点

2014年11月09日(日)8:48 PM

今年の初めの大雪、台風の関東地方直撃等の自然災害が広い範囲に大きな被害をもたらしました。
最近、「火災保険で0円リフォーム」のキャッチコピーでチラシや電話勧誘するリフォーム業者が急増
しています。
一般の消費者の方は、火災保険と聞くと火事の時に使う保険と思いますが、多くの火災保険は、
風ひょう・雪災害条項が付帯してます。
例えば、台風によって飛んだり、ずれたりした瓦や屋根材・近所から飛んできて壊れた場合も保険適用
となります。瓦の間・窓の隙間からの雨漏れは対象外です。大雪でカーポートの屋根が壊れた場合は、
保険証券に、物置・車庫等を含むと記入してあれば、適用となります。
但し、加入している保険の種類により税込20万円以上でないと適用できないなどの規定があります。

当事務所では、損害保険登録鑑定人(建物調査をして損害額の査定)としての業務も行っていますが、
基本的に保険事故で建物を直す場合は、損害を受ける前の状態にする工事(現状復旧工事)です。

上記のようなリフォーム業者な場合は、老朽化、自然劣化まで見積もりに入れ過大な保険金請求を行う
場合があります。
損害保険協会のHPを見ると、トラブル相談件数は2013年度は、2010年度の約6倍に増えているそうです。

主な、トラブル事例
1 強引に契約を迫られる。
2 住宅の所有者になりすまし、事実と異なる過大な保険金を請求する。
  (鑑定人の建物調査により、保険金支払い対象外であれば、自己負担となる場合があります。)
3 自己負担0円を強調する。
4 法外な、申請代行料・キャンセル料を請求する。
5 工事がずさん。

火災保険を使う際の注意点
保険の請求は、自分で行う。
災害による損害(現状復旧工事)以外の工事代金請求は、保険金詐欺に該当する場合があります。



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